躑躅(ツツジ)の花言葉 | 怖い意味・色別

躑躅(ツツジ)の花言葉-怖い意味・色別 花言葉

躑躅(ツツジ)とは

躑躅(ツツジ)とは

ツツジ(躑躅)は、ツツジ科・ツツジ属の植物。学名はRhododendron、和名は躑躅、英名はAzalea、日本や中国など東アジアを原産とした落葉性の樹木(高木・低木)です。

学名のRhododendronは、ギリシャ語の「rhodon(バラ)」と「dendron(樹木)」を合わせた「バラ色の木」という意味と言われています。

開花期は4月~5月。桜の花が終わった後に咲く花として知られています。丈は50cm~2mと個体によってバラエティー、花は冠が5つに裂けた形で上の花びらのみに斑点があり、これを蜜標と呼びます。(蜜標は、昆虫に花粉を運んでもらうために、蜜があることを知らせるマーク)花色は赤、白、ピンク、紫、オレンジ、黄などがあり、耐寒性にも耐暑性にも強いので、切り花、地植え、鉢植えなど、何にでも適しているお花です。

「ツツジ」はツツジ科に属する植物の総称でもあるので、同じツツジ科の「サツキ」や「シャクナゲ」も「ツツジ」の仲間に含まれます。

庭木や街路樹として馴染みのある「ツツジ」は、『出雲国風土記』や『万葉集』にも「ツツジ」に関する記述があり、昔から日本人に親しまれてきた植物です。

また、ツツジは4月9日、4月16日、4月22日、5月1日、5月7日、5月12日、6月7日、8月8日の誕生花としても知られています。

躑躅(ツツジ)の語源(名前の由来)

ツツジは、花が筒状になっていることから「ツツジ」と命名されたと言われています。花名の由来はその他にも、花が連なって次々咲いていく様子から「続き」が語源となり変化していったと言われる説も存在しますが、真実は定かではありません。

また「ツツジ」は和名の漢字が難しく「躑蠋」と書きますが、この漢字の由来は「躑蠋」は「てきちょく」と読むことができ、「足踏みして進まないこと」という意味があります。これは「ツツジ」が美しく咲く様子に思わず足を止めて見惚れてしまうため、この漢字が当てられたとされます。その他にも、「ツツジ」には毒を持つ品種があるため、羊が「ツツジ」を食べると躑蠋して動けなくなってしまうからという説もありますが、こちらも真実かは定かではありません。

躑躅(ツツジ)と皐月(サツキ)の違い

躑躅(ツツジ)と皐月(サツキ)の違い

ツツジと、サツキは似ていて区別が非常に難しいです。

そもそも「ツツジ」という名称は、ツツジ属のうち主に落葉性または半落葉性の植物の総称。そのためツツジもサツキも同じツツジ科ツツジ属に分類されます。

簡単にツツジとサツキの違いを説明すると、ツツジは葉や花が大きめで花は4月頃に咲きはじめます。

サツキは、ツツジ類は葉がやわらかい種類が多い中、サツキの葉は小さく硬いのが特徴で、ツツジの花が終わる旧暦の皐月・5月頃に花を咲かせます。(和名の皐月も咲くタイミングが由来)

ツツジとサツキの違いを詳しく一覧にまとめると、下記の通りです。

ツツジサツキ
花の色(※一般的な品種)ピンク、白、赤、紫赤、紫
おしべ5本〜10本5本
花の大きさ4〜6cm3〜4cm
葉の大きさ3〜5cm1〜2cm
葉の感触柔らかくフワフワ
(柔らかい毛がある)
硬い
開花時期春(4〜5月)初夏(5〜6月)

上記の表は一般的なツツジとサツキの違いです。現在は園芸種が多数流通しているので、上記の通りでない場合もあります。

躑躅(ツツジ)の花言葉 | 怖い意味

ツツジ全般の花言葉は、「節度」、「慎み」、「節制」、「努力」、「自制心」、「訓練」。

英語の花言葉は、「temperance(節制、禁酒)」、「take care of yourself for me(私のためにお体を大切に)」、「fragility(もろさ、はかなさ)」です。

ツツジの花言葉は愛情あふれるものが多いですが、この愛情も度が過ぎると悲劇を呼ぶという、悲しくも怖い逸話(伝説)が存在します。

“ある時、寝る間を惜しんで逢瀬を重ねるほど、お互いをとても愛している恋人同士がいました。特に彼女は愛情深く、足蹴く彼の元に通っていました。それは雨の日も嵐の日も変わることはありませんでしたが、ある嵐のひどい夜のこと、変わらず彼女が会いに来た様子を見て、彼は…「こんなひどい嵐の日まで訪ねてくるなんて、彼女は魔物に違いない!退治しなければ!」と、そういった考えが頭によぎります。そして翌日、彼女が訪ねてくる途中の谷で、谷底に突き落としてしまいました。やがてその谷は、春先になると彼女の鮮血を表すような、真っ赤なツツジを咲かせるようになったのです。”

上記の通り、怖い意味を持つ逸話は存在しますが、ツツジの花言葉自体に悪いものはありません。

プレゼントにも問題なく利用できるお花と言えるでしょう。

躑躅(ツツジ)の色別の花言葉

ツツジには、色別の花言葉が存在します。

それは下記の通り。

ピンク色の躑躅(ツツジ)の花言葉

ピンク色のツツジの花言葉は、「恋の喜び」。

ピンク色のツツジの英語の花言葉は、「ロマンス」です。

赤の躑躅(ツツジ)の花言葉

赤のツツジの花言葉は、「燃える想い」、「恋の喜び」。

赤のツツジの英語の花言葉は、「情熱」です。

白の躑躅(ツツジ)の花言葉

白のツツジの花言葉は、「初恋」。

白のツツジの英語の花言葉は、「純粋さ」、「抑制」です。

オレンジの躑躅(ツツジ)の花言葉

今のところ、特別な花言葉はなく、全般と一緒です。

紫の躑躅(ツツジ)の花言葉

紫のツツジの花言葉は、「美しい人」。

紫のツツジの英語の花言葉は、「高貴さ」、「友情」、です。

黄色の躑躅(ツツジ)の花言葉

今のところ、特別な花言葉はなく、全般と一緒です。

躑躅(ツツジ)の種類

躑躅(ツツジ)の種類

サツキの主な種類は、下記の通りです。

オオムラサキツツジ

江戸時代中期に作出された園芸種。大輪で赤紫色、丈夫なため街路樹として植えられる。長崎県の平戸で品種改良されてきた「ヒラドツツジ」系の一種。赤紫色で、直径10cmほどの大輪の花を咲かせるのが特徴で、その大きさは「ツツジ」のなかで一番といわれています。一般的に「ツツジ」といえば、この「オオムラサキツツジ」のことを指します。

ヤマツツジ

日本全国に北海道から九州までの、山野で見られる代表的な品種分布する野生種。4月~6月に朱赤色の花を開花させます。「ツツジ」のなかでも背丈が高いのが特徴です。

キリシマツツジ

江戸時代、鹿児島県霧島山に自生していた交雑種「キリシマツツジ」。当時には見られなかった真っ赤な色や、関東でも育ちやすい特性を持っていることから、下級武士によって栽培され、人気を博した品種です。その後、この「キリシマツツジ」を元にした品種が多く生まれました。

ミヤマツツジ

ムラサキヤシオともいわれています。花色は赤紫色で、本州の中部以北~北海道に分布します。

ミツバツツジ

花色は紫色で、花が葉より先に開くのが特徴。関東~近畿地方に分布します。

クルメツツジ

江戸時代に、九州の久留米藩が品種改良してつくった品種。赤や白、ピンクなどの明るい色の花を咲かせます。花は小ぶりですが、花付きがよく、株を覆うように一斉に咲くので、見応えは十分です。

リュウキュウツツジ

別名「白琉球」とも呼ばれる品種で、真っ白な花を咲かせます。江戸時代から栽培されており、琉球(沖縄)を介して広まったとされることが名前の由来とされていますが、確実な名前の由来は判明しておりません。

モチツツジ

葉っぱや茎を触るとネバネバしているため、餅やとりもち(鳥や昆虫を捕獲するための粘着状のもの)にたとえて、「モチツツジ」という名前がつけられました。本州の静岡県や山梨県〜岡山県と、四国で見られる品種で、薄紫色の花を咲かせます。

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