1月11日の誕生花はセリとミスミソウ
1月11日の誕生花は、セリとミスミソウです。
セリはセリ科の多年草で日本全国の山野に自生しており、セリは1月7日の誕生花でもあります。
ミスミソウ(雪割草・三角草)は日本原産の多年草で、雪が積もるような寒い地域に多く生息しています。春を告げる花としてよく知られていて、可憐でとても人気の銘柄の花です。
そしてミスミソウは1月5日、1月26日、2月28日の誕生花でもあります。
セリとは
セリの語源は、若葉の成長が競り合うように背丈を伸ばし群生して見えることから、「競り(セリ)」とよばれるようになったと言われています。
別名タゼリ、オカゼリ、ミズゼリ、ノゼリともよばれ、食用とする際の観点から、田のあぜなどに自生する野生のセリを「山ぜり」あるいは「野ぜり」、水田で栽培されているものを「田ぜり」、畑でで栽培されるものを「畑ぜり」と称されているのが特徴です。
色々な名称があるセリですが、共通の特徴としては水分の多い土壌を好み、沢や河川の水際などに繁殖している点でしょうか。
日本におけるせりの生産量は、宮城県が最も多く全国の4割を占めており、次いで茨城県、大分県、秋田県と続きます。
全体的には、東北地方・関東地方で栽培が盛んで、近畿以西ではあまり大きな産地はみられませんが、例外として島根県では栽培が盛んとなっているのも面白い点の1つです。
そして、東北や関東ほどの産地ではないものの、京都には古くからの栽培地が現在も残っているなど、全国的に需要が高い食用の植物として知られています。
栽培地に適している場所は、水利が良く豊富に水が使えるところか湧水がある地帯が望ましく、20度前後が栽培適温。気候は冬は暖かく夏は涼しいところが最適、地質的には有機分が多い肥沃な粘土質土壌が良いとされています。
古く奈良時代にはすでに食用とされていた記録が古事記、万葉集に残されています。野草であるセリを摘んで食用にしたことは『万葉集』(753年)の和歌の中にもみられ、栽培された最も古い記録は平安時代の『延喜式』(927年)に「芹を植えうる。一反五斛二月植う」との記載が残っています。
セリが各地方で特産品として栽培された記録では、宝暦2年(1752年)に松江市黒田町周辺で「こもだゼリ」が、安永4年(1775年)に宮城県名取市で田ぜりが栽培されていた記録が残されており、畑ぜりの栽培は1914 – 1915年(大正3 – 4年)ごろに、下関市安岡地区で始められました。
秋田県湯沢市三関(みつせき)地区産の「三関せり」のように、気候や土質・水質の良さや江戸時代からの選抜育成によりブランド化した伝統野菜も存在します。
知っている方も多いかと思いますが、セリは春の七草の一つでもあり、正月7日にセリなど七草を入れて炊いた七草粥を食べると万病を防ぐと伝えられている他、著者の故郷である秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」にも欠かせない食材となっています。
秋田ではセリの根っこまで全部食べる事が多く、セリのお浸し、セリの煮物、鍋など、生活に欠かせない食材の1つです。
セリの花言葉とその由来
セリの花言葉は、「清廉で高潔」「貧しくても高潔」です。
セリは白く可憐な花をどこにでも咲かせることから花言葉がつけられました。
ミスミソウとは
ミスミソウ(三角草、学名:Hepatica nobilis)とは、キンポウゲ科ミスミソウの多年草。早春に一番に花を咲かせて春の訪れを教えてくれる植物として知られています。日本の幅広い地域に分布しており、白色、ピンク、赤色、青色、黄色、紫色などの花を咲かせます。
雪を割ってくるように花を咲かせるので、雪割草という名称を用いられることも多いです。
ミスミソウの花言葉とその由来
ミスミソウ(雪割草・三角草)の花言葉は「自信」「信頼」「忍耐」「あなたを信じます」「はにかみ屋」「内緒」です。厳しい冬の寒さの中、雪を割って出てくるので花言葉になりました。
googleでよく検索されるキーワードとして「ミスミソウ 怖い」などといったものがありますが、これは怖い花言葉があるわけではなく、「ミスミソウ」と言うタイトルのホラー映画が存在するためです。
1月の誕生花一覧
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月 / 日 | 誕生花一覧 |
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1月1日 | スノードロップ、フクジュソウ |
1月2日 | タケ、ロウバイ |
1月3日 | ウメ、クロッカス、フクジュソウ、マツ |
1月4日 | フクジュソウ |
1月5日 | クロッカス、ミスミソウ |
1月6日 | マンサク |
1月7日 | スノードロップ、セリ、ベンジャミン |
1月8日 | スミレ、マンサク、モクレン |
1月9日 | スミレ、ノースポール、ハコベ |
1月10日 | ストック、フリージア |
1月11日 | セリ、ミスミソウ |
1月12日 | スイートアリッサム、フクジュソウ |
1月13日 | カトレア |
1月14日 | シクラメン、シンビジウム |
1月15日 | オンシジューム |
1月16日 | キンギョソウ、スノードロップ、デンドロビウム |
1月17日 | コチョウラン、シンビジウム、ナズナ、マーガレット |
1月18日 | サンシュユ、プリムラ |
1月19日 | シュンラン、マツ、ユキヤナギ |
1月20日 | キンセンカ、ラナンキュラス |
1月21日 | アイビー、クロッカス、ロウバイ、ユキヤナギ |
1月22日 | アネモネ、アンスリウム、オウバイ、グズマニア |
1月23日 | スノーフレーク |
1月24日 | フリージア |
1月25日 | ハコベ、フクシア、プリムラ |
1月26日 | アマリリス、オジギソウ、カロライナジャスミン |
1月27日 | ナナカマド、プルメリア、ヘリオトロープ |
1月28日 | ガザニア、カタクリ、スノーフレーク、ネモフィラ |
1月29日 | ラナンキュラス |
1月30日 | ムスカリ |
1月31日 | オジギソウ、クロッカス、マンサク |
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