アルストロメリアとは
アルストロメリアは、アルストロメリア属、単子葉植物に属する植物の一種。南アメリカが原産の多年草で、色鮮やかな花びらを持つ初夏の花として知られています。
アルストロメリアは、日本には大正時代末期にあたる1926年に入ってきました。当時はあまり普及が広がらず、日本国内で人気が出たのは1980年代に入ってから。その後に品種改良が進み、現在では多くの品種が市場にも出回るようになりました。
自生地は砂質の乾燥地から湿地、森林や草原など多様な環境に及び、鉛筆のような細長い球根を多数持つもの、地下茎の先に新球を付けるものなど、その性質も様々。
多種多様な性質を持つアルストロメリアですが、大きく分けて2種類の分布に分けることが可能です。
割合的に大半を占めるチリ中部を中心に分布する種が1つ、もう1つはブラジル東部を中心に分布する種。それぞれチリタイプ、ブラジルタイプといった名称で呼ばれています。
品種改良の歴史としては、まず18世紀にイギリスで品種改良が盛んに進められ、世界にあらゆる種のアルストロメリアが拡散。現在はオランダで品種改良が積極的におこなわれています。
日本では、切り花の他、花壇植えの花としても人気のアルストロメリア。開花期は4月~7月頃で、花の寿命が5日から環境によっては2週間と、非常に長持ちのする花です。
アルストロメリアは、2月18日、2月26日、3月13日、3月25日、4月18日、8月1日、8月9日、11月19日の誕生花として設定されており、色別には白のアルストロメリアが11月19日の誕生花、赤のアルストロメリアが8月9日の誕生花となっています。
アルストロメリアの語源(名前の由来)
アルストロメリアの学名は、スウェーデンの植物学者の名前に由来しています。
南米で原種を採取した植物学者カール・フォン・リンネが、親友アルステーマにちなんで花に名前を残したと伝えられています。和名は「百合水仙(ユリズイセン)」、英名は「Alstroemeria, Peruvian lily, Lily of the Incas」です。
アルストロメリアの花言葉 | 怖い意味
アルストロメリアの全般の花言葉は、「持続」、「未来の憧れ」、「エキゾチック」、「小悪魔的な思い」。
アルストロメリアの英語の花言葉は、「friendship(友情)」「devotion(献身的な愛)」となっています。
花の形が独特で、花の内側に入る模様が小悪魔のような印象を与えるので、「小悪魔的な思い」という少しだけ怖い花言葉も存在しています。
アルストロメリアの色別の花言葉
色別の花言葉も持っており、下記の通りです。
白のアルストロメリアの花言葉
白のアルストロメリアの花言葉は、「凛々しさ」です。
赤のアルストロメリアの花言葉
赤のアルストロメリアの花言葉は、「幸い」です。
ピンクのアルストロメリアの花言葉
ピンクのアルストロメリアの花言葉は、「気配り」です。
青のアルストロメリアの花言葉
青のアルストロメリアの花言葉は「知性」、「冷静」です。
黄色のアルストロメリアの花言葉
黄色のアルストロメリアの花言葉は、「持続」です。
オレンジのアルストロメリアの花言葉
オレンジのアルストロメリアの花言葉は、「友情」です。
紫のアルストロメリアの花言葉
紫のアルストロメリアの花言葉は、「未来への憧れ」、「幸運の訪れ」です。
アルストロメリアの種類
アリストロメリアの品種・種類は100を超える数が存在し、毎年新たな品種が次々に生まれています。
タイプ毎に大きく分けると下記。
リグツ系:チリを原産とするアルストロメリアの野生種「リギツ」を品種改良した種類。
バタフライ系:小型で草丈が低く、耐寒性がやや弱い一種。
ペリグリナ系:チリ北部が原産、20㎝~40㎝ほどの草丈に成長する種類。
カリオ系:アリストロメリアの原種に近い品種。
オーランチカ系:原種のオーランチカを品種改良した種類。
ハイブリッド系:異なる系統品種を掛け合わせた品種。
そして有名・人気の銘柄が以下。
インディアンサマー:異国風なオレンジ色の花
ロックンロール:オレンジスカーレット色の花
ポエム:濃いピンク、または薄いピンクの花
プルケラ:ユリのような筒状の花
グリーンモジャ:小輪段咲きの花
ピンプル:アプリコット色の花
ピンクブロッサム:やわらかいピンク色の花
エクスプロージョン:黄色い花弁の花
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