竜胆(リンドウ)とは
リンドウは、リンドウ科リンドウ属に分類される山野草で多年草の植物。和名はリンドウ(竜胆)、英名はGentian、学名はGentiana scabraです。原産地は日本、中国、朝鮮半島、シベリアとなっており、日本では本州、四国、九州に自生しています。
リンドウの旬の季節は秋です。小さいものでは15cm、大きいと45cmぐらいの釣鐘型の花で、開花時期は8~11月頃、秋を感じさせてくれる花とも言われています。
青紫の花を咲かせるイメージがありますが、最近は、白やピンクの花を持つ個体も見かけられるようになりました。世界では約400種類のリンドウが存在し、日本ではそのうちの18~20種類が一般に出回っています。
秋に旬で咲くこと、花言葉に「いつまでも元気でいてね」という意味を含むこともあり、敬老の日のプレゼントとして選ばれることでも有名。また、りんどうの紫色が高貴な色として知られていることから、目上の方に贈るプレゼントにも適しているとされています。
また、リンドウの別名は疫病草(えやみぐさ)、胃病草(いやみぐさ)とも言われ、リンドウの根は、昔から生薬(漢方薬)としても知られています。
そんなプレゼントや生薬としても有名なリンドウ、他にも8月31日、9月16日、10月1日、10月20日の誕生花としても設定されています。
竜胆(リンドウ)の語源(名前の由来)
日本でリンドウと呼ばれるようになった由来は、中国で呼ばれていた名前「りゅうたん」が変化したものとされています。元々、中国での名前「竜胆」は、リンドウの根の味が、竜の肝のように苦い味がすることから付けられたという説が濃厚です。
竜胆(リンドウ)の花言葉 | 怖い意味
リンドウの全般の花言葉は、「悲しむあなたを愛する」、「寂しい愛情」、「勝利」、「正義」、「いつまでも元気でいてね」。
リンドウの英語の花言葉は、「I love you best when you are sad(悲しんでいるあなたを愛する)」「loveliness(愛らしい)」、「intrinsic worth(固有の価値)」となっています。
リンドウの花言葉は怖いという噂話もありますが、実際そのような意味は持っていません。強いていうのであれば、「悲しむあなたを愛する」という花言葉が少し怖い印象を与えてしまっている影響かも知れません。
竜胆(リンドウ)の色別の花言葉
リンドウには、色別の花言葉も存在します。
それは下記の通り。
青の竜胆(リンドウ)の花言葉
青のリンドウの花言葉は、「満ちた自信」です。
紫の竜胆(リンドウ)の花言葉
紫のリンドウの花言葉は、青色と同じく「満ちた自信」です。
白の竜胆(リンドウ)の花言葉
白のリンドウの花言葉は、「貞操」、「誠実な人柄」です。
赤の竜胆(リンドウ)の花言葉
赤のリンドウの花言葉は、「愛らしい」です。
ピンクの竜胆(リンドウ)の花言葉
ピンクのリンドウの花言葉は、赤色と同じく「愛らしい」です。
竜胆(リンドウ)の種類
リンドウの種類は、下記のようになっています。
エゾリンドウ
日本の北海道〜本州中部、サハリン、千島に自生する。筒状鐘形で濃青色〜淡青色、稀に白い花を咲かせます。
オヤマリンドウ
日本の本州北・中部の亜高山帯〜高山。鐘形で紫色の多年草です。
シンキリシマリンドウ
鐘形で濃紫青色で内部に緑色の斑点の花を咲かせます。
チャボリンドウ
ルプス、ピレネーの高山に生える多年草。漏斗状鐘形で、濃青色で内部に暗色の斑点がある花や、淡青色や白色の花を咲かせる。
トウリンドウ
シベリア、中国、朝鮮半島に分布し、狭鐘形の青紫〜紫紅色の花を咲かせる多年草です。
トウヤクリンドウ
日本では、本州中部以北の高山帯に分布し、筒状鐘形で黄色で裂片の中心から花筒には帯青緑色の斑紋がある花を咲かせます。
トウワタリンドウ
アルプス、アペニン山脈に自生する狭鐘形の深青色、白色の花を咲かせる多年草です。
ナツリンドウ
アジア、コーカサス、イランの亜高山帯に分布し、鐘形の濃青色で内部に淡色の斑点がある花を咲かせる多年草です。
ハルリンドウ
中国、朝鮮半島、日本は北海道〜九州の湿地に分布し、漏斗状の鐘形の淡青色〜帯紫青色の花を咲かせる、一、二年草です。
フデリンドウ
日本の北海道〜九州の山野に自生する狭鐘形の青紫色の花を咲かせる一、二年草です。
ミヤマリンドウ
北海道〜本州中部の高山に分布し、鐘形の紫青色の花を咲かせます。
ヤクシマリンドウ
九州の屋久島の高山特産、筒状鐘形の青紫色の花を咲かせる多年草です。
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