皐月(サツキ)とは
サツキ(皐月)はツツジ科・ツツジ属に分類される植物。和名は皐月、別名は皐月躑躅(サツキツツジ)や杜鵑花(サツキ)、英名はSatsuki azalea、学名はRhododendron indicumです。原産地は日本で、5月~6月に花を咲かせます。
よくサツキとツツジの区別がつかないと言われていますが、サツキが5月から6月に開花するのに対して、ツツジは少し早めの4月の下旬から5月の上旬に開花します。草丈は、50cm~1.5mとバラエティーになっており、花径は3cm~5cm、ピンク、白、赤、紫、緑、複色の花を咲かせるのが特徴。耐寒性、耐暑性に強く、花持ち期間は,約1週間です。
サツキが盆栽として人気が出始めたのは昭和の高度経済成長期。サツキの栽培に適した土が一般に流通するようになり、サツキの盆栽が一気に広まりました。昭和40年代にはサツキの盆栽がブームになり、昭和48年の年間生産量は300万にも達したほど。今でも多くの愛好家がサツキの盆栽を楽しんでいます。
サツキは、「岩つつじ」という名前で万葉集にも登場しています。ツツジ科の中でも岩場に性質が強かったため、この名称になったとされています。和泉式部の歌に「岩つづじ 折り持てぞ見る 背子が着し くれなゐ染の 衣に似たれば」とあったり、従者が亡き草壁皇子への思いを詠んだ「水伝う 磯の浦みの 岩つつじ 茂く咲く道を またも見むかも」という歌などが存在します。
そして、サツキは日本の色々な自治体の花として設定されていることでも有名。
- 埼玉県和光市
- 栃木県宇都宮市
- 栃木県鹿沼市
- 東京都中央区
- 東京都品川区
- 神奈川県海老名市
- 千葉県白井市
- 埼玉県坂戸市
- 京都府八幡市
- 千葉県木更津市
上記の地域で、サツキは市の花や区の花として設定されています。
そしてサツキは5月12日、5月13日、5月19日、6月21日の誕生花としても認定されています。
皐月(サツキ)の語源(名前の由来)
サツキは日本が原産の種類で、古くから庭木や盆栽として用いられてきました。ツツジの花が終わる旧暦の皐月・5月頃に花を咲かせることから、皐月という名がついたといわれています。
皐月(サツキ)の花言葉 | 怖い意味
皐月(サツキ)の全般の花言葉は、「節制」、「貞淑」、「協力を得られる」、「節約」、「幸福」。花言葉にはポジティブな花言葉が多く、怖い意味はありません。
皐月(サツキ)の色別の花言葉
皐月(サツキ)の色別の花言葉が存在します。
それは下記の通り。
赤の皐月(サツキ)の花言葉
赤のサツキの花言葉は、「幸福」。
赤のサツキの英語の花言葉は、「情熱」です。
ピンクの皐月(サツキ)の花言葉
ピンクのサツキの花言葉は、「節約」。
ピンクのサツキの英語の花言葉は、「陽気」です。
白の皐月(サツキ)の花言葉
白のサツキの花言葉は、「貞淑」。
白のサツキの英語の花言葉は、「礼儀正しさ」です。
黄色の皐月(サツキ)の花言葉
黄色のサツキの花言葉は、「協力を得られる」。
黄色のサツキの英語の花言葉は、「家族」です。
皐月(サツキ)の種類
皐月(サツキ)の主な種類は、下記の通りです。
好月(こうげつ)
1株にバラエティ豊かな花を咲かせる種類のサツキ。マーブル模様、縁だけ色が違う、底だけ色が白くなっていたりと様々なパターンが存在する品種です。
秋月(しゅうげつ)
花びらが紫色で底が白色、大きな輪の花を咲かせる品種です。
晃山(こうざん)
黄味がかったピンク、淡い紅色のような花を咲かせる品種。全体的に小振りなのが特徴的です。
真如の月(しんにょのつき)
西洋ツツジ(アザレア)との交配品種。紫紅色の花で底は白色、大きな花で存在感が非常に強いことが特徴の品種です。
寿姫(ことぶきひめ)
白い花に赤い斑が入ったり、薄ピンクに赤い班が入ったり、色鮮やかな種類が存在する品種。全体的に花びらの色が淡く、控えめな印象が特徴の品種です。
日光(にっこう)
小輪の咲き分け品種。淡紅の色が非常に上品、紅単色の花が特徴です。
真如の月(しんにょのつき)
アザレアとの交配品種で花は非常に大きい大輪。色は花びらが紫紅色で底は白色、軽くフリルが入っているのが特徴。サツキの中でも多少寒さに弱い品種です。
三重の海(みえのうみ)
小輪、ピンク、二重のお花。クルメツツジとサツキの交配種です。
ロージー
ピンク色の花を咲かせる種類。1年の間に、春と秋に咲く珍しい花です。
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